Sghrスガハラの商品は、すべて熟練の職人によって作られています。ハンドメイドにこだわり一つ一つを丁寧に製造しているため、特別な日の贈り物におすすめです。

ガラスならではの輝きが特徴的な「幻」というグラスは、失敗からアイデアが生まれた製品です。「幻」と同じように底肉が厚く、泡の入ったデザインのグラスを製造していた時に失敗したことで誕生しました。

グラスの製造過程で失敗したことで悔しくなりブロー(息)を強く吹き込んだところ、底に入れた泡がやたら多く見えキラキラ輝いていました。底肉をためて形が決まったものにさらにブローを吹くと、内底の芯だけがくぼんだ状態になり、光の屈折による写り込みをガラスの中に生みます。

製品化に向けて研究を重ねる中で、泡ではなく色で写り込みの不思議さを表現することになったのは、色の方が飲み物を注いだ際にはっきりと変化が見えることが分かったからです。

それにより、飲み物を注ぐ際にもグラスの変化を楽しんでいただける「幻」というグラスが誕生しました。

ヘレンの特徴である揺らぎを表現するためにはガラスを三角形にねじる必要があるのですが、ねじり過ぎると四角形やいびつな形になってしまい、ねじりが少ないとただの楕円になってしまいます。そのため、何度も繰り返すことで感覚を体に覚えさせました。

吹いたガラスを炉の中に入れるとガラスがしぼむのですが、そのしぼんだ瞬間を見逃さずに炉から出すことで美しい揺らぎを作ります。

また、脚を作る際に時間をかけてしまうと、その分ガラスの温度は低くなってしまいます。温度が低くなると節ができやすくなってしまうため、一度でギュッと引いて脚を作っています。

また、脚部分と本体部分の温度が違うと、引いた際に一体感のないいびつな形になってしまうので、温度をそろえる必要があります。